
2015年6月1日
岡山大学病院へ転院。
まずは内科へ入院し、ここで色々な検査を行いました。
肝性脳症の影響であまり良くわかってない様な状態が多かったけど、
毎日ではない。
意識がしっかりしている時もある。
そんな時は嬉しかった。
ただ、毎日の検査で本人もだいぶまいっていました。
食事ができない状態も続いていた。
なので点滴で栄養分は補っていたが、やはり口から食べた方が良いので、
少しでも食べてもらおうと、本人が欲しがる物はなるべく用意するようにした。
それでもあまり食べれなかったな。
転院して間もなく、息子と共に移植コーディネーターの方達とお会いする。
2月か3月に会ったばかりなのに、
あまりのお母さんの容態の変わりようにビックリしていました。
移植を早く進めた方が良い。
腎臓が弱っている事については、移植後何とでもなるらしい。
本人も望んでいる事だし、私も早く移植してほしい。
この時、生体肝移植のドナーを誰にするか決める。
誰でもドナーになれる訳ではなく、適応基準があって、
・3親等以内の家族あるいは配偶者
・肉体的精神的に健康であること。
・ウイルス感染症が無いこと。
・血液型が一致もしくは適合
・組織適合性検査で適合
・他人に強要されたのではなく、自分の意思で提供を希望される方。
候補は私か息子です。
やはり若い方が良いと言う事で息子に決める。
後は適応するかどうかの検査をしなければならない。
この頃、生体肝移植は健康保険が適用されるようになっていたので、
移植の費用は健康保険の限度額で収まる。
ドナーの費用(検査費用・入院費等)もレシピエント(移植される側)の費用に含まれる。
しかし、もし息子の肝臓が適応しなかったら私がドナーになるわけだが、
その検査費用は自己負担になります。
約10万円。
そこで私が適応しなくて他の人にお願いした場合、
さらに検査費用10万円。
そんな感じになっています。
ブログのタイトルの通り我が家は貧乏ですから…。
一発で息子の肝臓が適応して欲しい。
お母さんは生命保険に入れなかったので何も保障はない。
だからお母さんが入院してから障害年金にはいっさい手を付けず、
6月のボーナスにもいっさい手を付けず、
極力質素な生活をしてお金を貯めた。
お金のことなど言ってる場合じゃないのですがね…。
お母さんが入院してからほぼ毎日病院へ通った。
当時私は町内会の副会長をしてたので2度ほど行けない時があったか?
義理の姉(お母さんの実の姉)も毎日来てくれた。
とても感謝しています。
どうやら息子の肝臓は適応したようだ。
6月30日に生体肝移植(正確には生体部分肝移植)の手術を行うことになった。
お母さんも内科から外科病棟へ移る。
手術の1週間前に息子も入院。
こうして着々と移植手術の準備が進んでいった。